鹿児島焼酎蔵めぐり弾丸ツアー2017

2017/02/05

鹿児島県

朝4時に起床して夜も明けぬ常磐道をひた走り、成田空港からジェットスターに飛び乗って、やってきました鹿児島県は最南端の指宿市!

指宿市といえば、鹿児島県の西側、薩摩半島の最南端に位置する町で、指宿温泉や開聞岳などがよく知られているでしょうか。特に、指宿市といえば砂むし風呂が有名ですね。

今回はその指宿市にある吉永酒造有限会社にお邪魔してきました^ ^



ことの発端は年末に吉永酒造の「利八ジョイホワイト」を飲んだ時の感動!
フワッとゆっくり口の中に広がっていく爽やかな甘みにノックアウトされ、一体どんな人が作っているんだろうと気になったわけです!

迎えてくれたのは吉永酒造5代目の吉永章一さん!
若くて、しかもイケメンです!(…男である私が盛り上がるところでもないんですが、ね。。。笑)

代表銘柄である「利八」は、もともと吉永酒造で造られていた「さつま白雪」という焼酎が商標登録の関係で使用できなくなった為に、吉永酒造の二代目である利八氏の名前を冠したものなのだそうです。初代亀次郎氏の名を冠した「亀殿」という商品も発売しておりましたので

「「章一」という名前の焼酎がラインナップに並ぶ日もおとづれるかもしれませんねぇ~」

と冗談を言ったところ、ニコニコ照れ笑いしながら否定されておりました。

二月ということで、もちろん造りの時期は終わってしまっていましたが、あらかじめ製造の様子が撮影されていた動画をタブレットを使って見せていただきながら説明していただきました。

 

物腰は柔らかく穏やかで、焼酎つくりの話になるととても楽しそうに説明してくださる姿が印象的でした。
章一さんとお母さんのほかに2~3名のスタッフだけで焼酎を造っているとのことで、それだけの少人数で1年分の焼酎を造る作業はさぞかし大変だろうと想像しましたが、章一さんの語り口からはむしろその大変さすら楽しんでいるようにも感じられました。

短い時間の訪問でしたが、素敵な人物との出会いにおなかが一杯になるような、充実した蔵見学となったような気がします。


 

蔵を後にして、すぐ近くにあるJR最南端にある駅である西大山駅を訪れることにしました。

ここは、天気が良ければきれいに開聞岳が見えるスポットということで有名なんです。山好きの自分としては、せっかくここまで来たからには登る時間は取れないまでもなんとかその山容だけでも拝見できたら…と期待していたのですが…

あいにくの曇天模様で開聞岳はその姿を見せてはくれませんでした…



まぁ次に来るときの楽しみができたということにしましょう!
気になった方はネットで調べてみてください。富士山のようにきれいな円錐型をしていることから「薩摩富士」とも呼ばれる、素晴らしい山なんです。


 

2日目は、朝から今回のメインの目的である鹿児島酒蔵へ。

 

私の両親にとっては初めての訪問で、ずいぶん前からそれはそれは楽しみにしていたイベントです。朝早くからお邪魔したにもかかわらず、従業員の皆さんは本当に気持ちのいい笑顔で迎えてくださって、営業の牛之濱さんの案内で、さっそく蔵の中を見学させてもらいました。

前回私が一人で訪問させてもらった時はちょうど造りの時期で、蔵の中は蔵人たちの熱気で満ち溢れていましたが、造りが終わっているこの時期はしんとして、とても同じ場所とは思えない静けさに包まれていました。
そして、その静けさがモノを生み出す場所特有の神秘的なオーラを増しているようにも感じられます。



10年貯蔵の鹿児島酒造大人気の焼酎「酔十年」も、そのしんとした空気の中、出荷される日を静かに待ち続けています。
10年かけて味がまろやかになっていく過程を見越して、この巨大なタンクいっぱいに焼酎が造られているというのですから、10年後に思ったような味にならなかったら…とか、10年の間に何かトラブルがあってタンク一本ダメになってしまったら…など考えると、酔十年があの値段で販売されていることに驚きを感じるとともに、蔵の人たちの大変さに頭が下がる思いです。



久々にお会いする鹿児島酒造の黒瀬安光杜氏も変わらず元気そうで(とはいえ、実際には1日目に阿久根市へ前日入りし、一緒に焼酎を飲んでいたのですが)、いつものように冗談を交えながら、焼酎造りや阿久根のことについてお話を聞かせていただきました。
母が体調を崩していたのを本当に心配してくださって、いろいろと気を配っていただいて、本当に黄綬褒章を受章されたようなスゴイ方とは思えないほど気さくで優しいおじいちゃんなんです^^
次は造りの時期に来て、両親にも焼酎造りを体験してもらいたいものです♪




その後、その鹿児島酒造の商品をメインに扱っている岩崎酒店さんを訪問。
岩崎酒店さんは、扱っている商品の8割近くが鹿児島酒造の商品で、なおかつ自分で育てたサツマイモを鹿児島酒造に持ち込んでプライベート商品を作っているという力の入れよう!

見ての通り、大きな体と迫力のある見た目に、頭の回転も速くて口を開けば面白い話が次々に出てきて、これからどう焼酎を売っていくのか、我々小売店が生き残っていくにはどうあるべきかなど話しながら、楽しい時間はあっという間に過ぎ去っていきます。




その後、霧島市に移動して中村酒造場を見学。

ここは、九州でも三蔵しかないといわれているという、石蔵の麹室を利用した麹造りを行っているのが特徴だということで、直にその石蔵を見ることができるのを楽しみに行ってまいりました。

 

スタッフの方の案内で蔵の内部をざっと見学させていただきましたが、忙しかったようで、代表の方とはゆっくりお話をすることができずに大変残念でした。。。


続きまして霧島町蒸溜所を訪問しました。



代表の古屋芳高さんとは6年ぶりくらいになるでしょうか?このHPが開設される以前に長崎から熊本を経由して鹿児島まで1泊2日で超特急ツアーを敢行して以来となりますが、全国の取引店を自身の足で全店めぐってきたというそのバイタリティーは相変わらずで、前回私たちが訪れた時に母が怪我をしていたことなど、私たちですら覚えていなかった細かいエピソードも覚えていてくださって驚かされました。

数字や裏話を交えた鹿児島県焼酎蔵の製造や販売についてのお話や、焼酎蔵見学を行う時に実はおさえておきたい秘密のポイントなどのほか、鹿児島県の山々や歴史の話などとにかく楽しい話でもちきりでした。
その情報量や分析力に、うちのおやじ殿も「経営者ってーのは、あぁじゃなくちゃいけないんだなぁ~。。。」と舌を巻くほどでした。


 

楽しい話で時間が足りなくなってしまう前に、蔵見学をさせていただきます。
霧島町蒸留所は何といってもそのロケーションが素晴らしく、遠くに山々を眺めながらまるで公園のように整備された敷地内を案内してもらいます。


 

蔵はきちんと見学しやすいようになっていて、6年前と変わらず三角棚や蒸留器などピカピカに磨かれていて、内部は塵一つ見当たらないくらい清潔に掃除されていました。

やっぱり実際に現場を見てパワーをもらったり、作っている人たちと交流するのは、これから焼酎を売っていくうえでモチベーションが上がります^ ^

最後に霧島神宮をお参りして、無事に今回の弾丸ツアーも終了となりました。
桜島や高千穂峰など鹿児島県の雄大な自然にも圧倒されて、楽しい旅になりました^ ^


banner

banner

banner

banner

banner