燕岳~常念岳を縦走!

2016/07/17

さぁ、ついにあこがれの燕岳にチャレンジする日がやってまいりました!

燕岳は北アルプスにある2763メートルの山です。北アルプス三大急登といわれる「合戦尾根」を4時間近く登った先にある、花崗岩がむき出しの白く美しい山頂が特徴的で、登山雑誌などでその姿を見るたびに「いつか登ってみたいなぁ…」と涎を垂らしていたものでした。

あこがれの燕岳登頂を前に、一週間も前から曇りと雨の狭間で揺れ動く天気予報にやきもきしながら過ごしましたが、どうやらなんとかなりそうだとの判断で、天気が崩れる前になんとか宿泊先である大天荘を目指そうと早めの出発を決めました。

夜に長野県安曇野市に着いて、翌朝のタクシーを手配しようとしたところ、連休に合戦尾根を登ろうという登山者たちの予約でほとんどのタクシー会社が予約でいっぱいという状況に焦りましたが、なんとか予約を取り付けて翌朝5時には合戦尾根のスタート地点である中房温泉に到着です。



空には重たい雲がどんよりとたれこめる微妙な天気の中スタートしましたが、登山雑誌で何度も見かけた中房温泉の登山口に自分が実際に立っていることに興奮気味で、テンションはかなり高めです^^

「三大急登」と聞いて、どれだけの厳しい登りが待っているのかと不安もありましたが、人気のある登山道らしく整備も行き届いており、イメージしていた「延々と登りがつづく」という感じでもなく、1時間もあるかないうちに休憩できるベンチがあらわれ、さほど厳しい登りには感じませんでした。



今回のザックはなんとなく気まぐれに「カリマー リッジ40」を選んでみました。

このがっしりとしたフレームに包まれている感じや、あちこちから紐がぶらぶらしている感じがいかにも「登山してるぜ!」ってテンションを上げてくれます。



と、ここまではテンション高く登ってこれたのですが、それまで霧状に降ったりやんだりしていた雨。この「合戦小屋まで5分」の看板を過ぎたあたりから本格的に降り出しました。

気温も高く、できれば暑くてレインウェアなんか着たくなかったのですが、やむを得ず完全雨装備に変身です。

合戦小屋で少し雨宿りをした後、さらに上にある燕山荘を目指します。
燕山荘についたころには稜線上ということもあってかなり風も強く吹き、あたりは一面真っ白に曇っていました。



なんとかあこがれの燕岳山頂を一目でも拝んでみたいと、約1キロ先にある山頂を目指しましたが、どんどん風が強くなり寒さや危険を感じたために、メンバーで話し合って山頂を断念し、燕山荘へ戻ることに。

大天荘まで行くのを諦めて、来た道を戻って下山するかとしばらく迷いましたが、燕山荘のおでんとモツ煮で復活。
その後天候が回復するとの予報もあったので、話し合った結果大天荘を目指すことに。
吹きすさぶ風の中、どこもかしこも真っ白な景色の中、一生懸命大天荘まで歩きました。
スペシャリストの方々にはたいしたことない天気だったのかも、ですが、初心者の自分達をビビらせるには十分な威力の風雨でした。

黙々と歩き続けてなんとか大天荘に到着したころには雨風も少し弱まっていたので、ザックを小屋にデポして10分程度歩いた先にある大天井岳に登ってきました。




何も見えません。^^

大天荘で荷物を片づけたりしているうちに次第に天気は回復し、先ほどまでの風雨が嘘のように晴れて、夕方には素敵な夕焼けが拝めました。






2日目も夜明けとともに朝早くからの出発です。
なんせその日のうちに常念岳を登って下山し、高速道路で茨城まで帰らなくちゃいけない。



2日目は昨日の天気が嘘だったかのような雲一つない晴れ空に。眼下には雲海、槍&穂高岳を横目に、遠くには富士山を眺めながら、夢のような縦走となりました。

まるで、昨日がんばったご褒美をもらっているかのような気分。自然と足取りも軽くなります。


常念岳をバックに。


あこがれの槍&穂高。


雲海の向こうに日本最高峰が顔を出す。

この日は常念岳のふもとにある常念小屋まで徐々に高度を下げていきます。
大した登りもなく、ただただ快晴の絶景の中を歩く。歩く。

すれ違う登山者との挨拶も、お互い昨日の風雨に見舞われた者どうし通じるものがあり、喜びを分かち合います。



常念小屋についたら軽く食事をして、ザックをおいて空身で常念岳山頂を目指します。

実のところ、昨日の合戦尾根よりこちらの登りのほうが自分には大変だったイメージが。
巨人が気まぐれに岩を積み上げていったのではないかというような岩だらけの急登を黙々と進みます。

幸い約1時間程度で山頂に到着。
素晴らしい景色と達成感、心地よい疲労感に包まれながら今回の最後の山頂を楽しみます。



山頂には同じように大変な思いをして頂上まで上がってきた登山者たちが「おめでとう」「お疲れ様」と声をかけてくれます。

山頂の景色だけでも最高なのに、その時山頂に居合わせた、たまたま同じ日に、同じ目的で、同じ苦労をして来た人達と分かち合えるこの感じがまたイイんです。

これだから山はやめられないんです。。。




次はどこへ行こうか!
 

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