奄美大島開運酒造  鹿児島県奄美市

奄美大島の観光のために黒糖焼酎で誘客ができないかと考えた奄美観光ホテルが1996年(平成8年)に戸田酒造場の経営権を譲り受けて宇検村に工場を建設し、
焼酎づくりをはじめました。
立ち上げメンバーには、焼酎造りの経験者は誰もいませんでしたが、工業技術センターにスタッフを派遣したり、笠沙杜氏を技術顧問に迎えたりして徹底的に基本を学び、
女性に敬遠されがちだった焼酎にこれまでと異なった方向性を見出すために杜氏や営業も女性を配置し、ネーミングにも女性の意見を取り入れるなど工夫してきました。
わずか人口2000人の過疎化・高齢化が進む宇検村の村興しを夢見てはじめた事業が、焼酎=男性のイメージを覆し、女性ファンも獲得。
黒糖焼酎を全国へと知らしめる牽 引役ともなりました。
開運酒造とほぼ同じ時期に、原料も自分たちで作りたいという思いから宇検農産という農業法人も立ち上げています。
代表銘柄「れんと」は、音楽記号で”ゆるやかに”という意味。貯蔵タンクの中で約3ヵ月間、一定の音響振動を加えて熟成を促すという独特の製法を取っています。
仕込水、割り水には奄美大島最高峰の湯湾岳の伏流水を使用しています。